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10月ブログ
『お風呂で旅する秋』
9月の終わりまでは布団の足元に追いやっていたタオルケットも、気づけばハロウィンのお化けのように毛布を頭からすっぽりかぶり、背中を丸めて寝るようになりました。
湯船に肩まで浸かり、「あ゛〜〜〜気持ちいい〜〜」と声を漏らしたくなります。
そこで、これまで「なくても生きていけるものはもったいない」と思って買わなかった入浴剤にとうとう手を出すことにしました。
雑貨屋さんでつい一袋ごとの値段を計算する自分にハッとして、
「思いっきりリフレッシュをするんだ」と決心し、日本各地の名湯をイメージした入浴剤を購入。
早速入浴剤を入れた湯船に身を沈めると、ぱっと目の前に広がるのは雨上がりの森林。
薄いもやが木々の間を漂い、しっとりと濡れた土と緑の香りが鼻先をくすぐります。遠くから小さな清流のせせらぎが聞こえてきて、水が石にあたり、軽やかに跳ねる音。
あ゛〜〜〜気持ちいい〜〜
狭い浴室といつもの湯船の中で、気分は旅先の温泉の中。
あながちCMでやっているような演出は嘘ではないなと、これは癖になりそうです。
今まで「なくても生きていける」と思っていたものが、こんなにも豊かな時間を与えてくれるなんて。ぜいたく品ではなくて、生活の必需品になりそうです。
さて、次はどこに“旅”しようかな。
選ぶのも、うきうきしちゃいます。

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